ピアノは脳トレ、音楽は脳に良い、など最近よく目にすることが多いかと思います。
具体的にどういうことか、得られるメリットは何なのか、私自身の体験をふまえ個人的な意見を書いてみようと思います。
まず、
【体のどんな感覚を使うから脳に良いのか】
ピアノを弾くときに、① 楽譜を見る ② 楽器を触る(コントロールする)③ 音を聴く という3つの感覚をほぼ同時にしているところだと思います。(こう書くと、初心者の方はピアノってとても難しそうと思われるかもしれないですが、レッスンでは最初からいっぺんにやらず、まずは読むだけ、片手だけ、聴くだけ、など一つずつの感覚から、徐々に慣れていきますのであまり堅苦しく考えなくて大丈夫です♪)
それから、先ほど書いた、② 楽器を触る というのに関連しますが、自分で音を作り出す感覚、というのもあると思います。例えば、テレビを見る、スマホを見る時の様に情報を受け取る感覚ではなく、ピアノという楽器と自分の体を使って “発信” している感覚です。
このように、複数の感覚を同時に使いながら訓練していく、ということが脳に良いと言われる所だと思います。
【メンタルな部分に大きく影響】
音楽を聴くと楽しくなったり、悲しい歌を聞けば、自分の気持ちを代わりに言ってくれているかのような感じがして、聴いたあと気分が変わる、スッキリする、などの経験がある方は多いと思います。これは、自分で楽しく弾けている時も同じで、とても充実感のあるものです。そして、外出が難しい今、おうちで1人でも楽しめて、いろんな国の曲を弾くと、音でいろんなものを味わえる感じがします。(例えば、ベートーヴェンなどドイツのものを弾いたり、ドビュッシーなどのフランス音楽を練習する、日本のさくらさくらを歌いながら弾く、など)
【いろんな形態で楽しみが広がる】
1人で弾けるようになると、他の人と合わせたり、ご家族でアンサンブルをする事ができます。レッスンでも、よく私が伴奏をつけて、生徒さんと2人で弾いたりしています。また、他の人の演奏にも興味がわいたり、プロの凄さをより肌で感じ取ることができるようになると思います。
このように、メリットとして大きく3つのことを取り上げてみました。
そして、あえてデメリット(?)というか、しなければならない事としては、少しずつでも良いので【時間を費やす】ということでしょうか。
他の習い事でも同じだと思いますが、今日やって、すぐ一曲完成というわけではなく、人間はものを忘れていきますし、一歩一歩、積み重ねということです。いつも、“その人がほんの少し難しいこと” にチャレンジする→できる、自信が持てる→レベルが上がる、というふうなサイクルが必要になってきます。
私も、本当に紆余曲折でここまで来ましたので、これらのことはいつも実感しています。ある時はうまく行ったり、時間がかかったり。時には忍耐が必要で、でも、練習することが毎日の充実感だったりします♪ 流行りの曲、歴史に残る名曲、色々な音楽に触れられるのは、やはり豊かで楽しいことだと思います。
何かご参考になれば幸いです。読んでいただき、ありがとうございます♫